試合後半で失速する人へ エネルギー不足とビタミンBをやさしく解説

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運動中に失速!その原因とは?

試合後半に足が重くなる、集中力が切れる、練習の後半で急に動けなくなる――そんな“失速”は、単なる気合いや根性の問題ではなく、体のエネルギー不足が関係していることがあります。

しかも、そのエネルギー不足は「食べる量」だけでなく、「食べたものをうまくエネルギーに変えられているか」も大切です。

後半の失速はビタミンB不足!

試合後半で失速!その原因は解消するには?

「前半は動けるのに、後半になると足が止まる」
「ちゃんと食べているつもりなのに、練習の終盤でバテる」
そんな経験はありませんか。

部活をがんばる人にとって、試合後半の失速は大きな悩みです。もちろん、練習量や睡眠、暑さなども影響しますが、見落としやすいのが体のエネルギー不足です。そして、そのエネルギー不足には、ビタミンB群が関わっていることがあります。

今回は、スポーツをする中高生にもわかりやすいように、エネルギー不足とビタミンBの関係をやさしく解説します。

試合後半での失速は、エネルギー不足のサインかも

スポーツでは、走る、跳ぶ、止まる、ぶつかるといった動きをくり返すために、たくさんのエネルギーが必要です。特に部活では、日々の練習に加えて試合や遠征もあり、思っている以上にエネルギーを使っています。

そのため、必要なエネルギーが足りなくなると、後半に足が重くなったり、動きが鈍くなったり、集中しにくくなったりします。こうした状態は、「食事量が少ない」だけでなく、「食べたものをうまくエネルギーに変えられていない」ことでも起こりえます。

食べているのに動けないのはなぜ?

ごはんやパン、麺などの糖質は、運動する体にとって大切な燃料です。けれども、糖質は食べるだけでそのまま力になるわけではありません。体の中でエネルギーに変えるためには、その流れを助ける栄養素が必要です。

そこで大事になるのが、ビタミンB群です。厚生労働省の情報では、ビタミンB1、B2、ナイアシンはエネルギー代謝を助ける働きがあるとされています。つまり、エネルギー源になる糖質や脂質、たんぱく質を摂っていても、ビタミンB群が不足すると、体の中でうまく使いにくくなることがあるのです。 

厚生労働省 e-ヘルスネット

ビタミンB群は “食べたものを力に変えるサポーター”

ビタミンB群は、いわばエネルギーを作るチームのサポート役です。
食べたものを、練習や試合で使える“動く力”に変えるときに欠かせません。

特に、厚生労働省の解説では、ビタミンB1・B2・ナイアシンはエネルギー代謝を助け、ビタミンB6はたんぱく質代謝を助けるとされています。運動する人はエネルギーもたんぱく質も多く使うため、こうしたビタミンの働きがとても重要になります。

わかりやすく言うと、
糖質がガソリンなら、ビタミンB群はそのガソリンをうまく燃やす手助け役です。
ガソリンだけあっても、燃やす仕組みがうまく回らなければ、思ったように走れません。

特にビタミンB1は部活生に大切

ビタミンB群の中でも、特に注目したいのがビタミンB1です。ビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変えるときに必要な栄養素で、不足すると糖質から十分にエネルギーを作りにくくなります。

また、国立健康・栄養研究所の情報でも、ビタミンB1は糖質代謝に関わり、不足すると糖質を主なエネルギー源にしている脳や神経に影響が出やすいとされています。エネルギーがうまく作れないと、疲れやすさだけでなく、だるさや集中しにくさにもつながることがあります。
 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報

さらに、健康長寿ネットでは、糖質を多くとる人や、よく体を動かす人は、エネルギー産生が盛んなため、より多くのビタミンB1を必要とすると紹介されています。部活で毎日練習している人にとって、ビタミンB1はとても身近で大切な栄養素だと言えます。 

部活生にありがち、エネルギー不足を招きやすい食べ方

部活生の中には、こんな食べ方になっている人も少なくありません。

朝は時間がなくて、パンだけ、おにぎりだけで終わってしまう。
練習後はお腹がすいているのに、食事が遅くなる。
食べる量はあるけれど、主食に偏って、おかずが少ない。

こうした食べ方では、エネルギー源になる糖質は入っていても、それをうまく使うためのビタミンB群が不足しやすくなります。すると、「食べているのにバテる」という状態につながることがあります。

今日からできる食事の工夫

大切なのは、単にごはんの量を増やすことだけではありません。
主食・主菜・副菜をそろえて、エネルギーを“使える形”にすることです。

たとえば、
朝食なら「ごはんだけ」で終わらせず、卵や納豆、肉や魚などを合わせる。
昼食や夕食でも、主食だけでなく、おかずをしっかり食べる。
練習量が多い日は、食事を抜かず、回復のための栄養も意識する。

こうした積み重ねが、試合後半の粘りや、練習の質の維持につながっていきます。

まとめ

試合後半で失速すると、「スタミナがない」「根性が足りない」と思ってしまうかもしれません。けれど実際には、体の中でエネルギーをうまく作れていないことが関係している場合もあります。

ビタミンB群は、食べたものをエネルギーに変えるために欠かせない栄養素です。特にビタミンB1は、糖質を多く使うスポーツをする人にとって大切で、不足すると疲れやすさやだるさ、パフォーマンス低下につながることがあります。 

厚生労働省 e-ヘルスネット 
健康長寿ネット 
国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報

「たくさん食べる」だけでなく、
食べたものをしっかり力に変えること
それが、後半も動ける体づくりの第一歩です。

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